注文住宅を建てる際に、まず考えておきたいことが家の構造です。建てる時点の家族の人数や理想とするライフスタイルは勿論、将来のことまで考えておくことで、長く安心して住める家に仕上がります。
限られた土地で、多くの部屋数を確保したい場合は、二階建てや三階建ての家を選ぶと良いでしょう。二階建て以上の家であれば、家族がそれぞれの部屋を持つなど、ゆとりのある生活をすることができます。ただ、二階がある家は階段の上り下りが必要となります。建てる時点では階段が苦にならなくても、年を取れば階段の上り下りが負担となることは珍しくありません。さらに、若い人であっても怪我や病気によって階段を登ることが大変になる可能性があります。老後もずっと同じ家で暮らし続けることを考えているのであれば、移動が楽な平屋を検討しておくこともおすすめです。
平屋は、床面積や部屋数などが少なくなってしまいますが、生活動線が混乱しにくく快適に生活ができるというメリットがあります。さらに、年を取っても快適に過ごせる上に、階段を設置するスペースを取らずに済む分、床を広く使うことができます。勿論、敷地が狭ければ家が狭くなってしまったり、充分な部屋数を確保できない状態となってしまうこともあるでしょう。さらに、二階建てと比べて平屋を建てる費用が、極端に安くなるということはありません。費用の問題で悩んでいる場合は、平屋と二階建ての両方の見積もりを取ってみると良いでしょう。
家の内装や設備などは、リフォームやリノベーションで理想の形へと変えていくことができます。それに対し、平屋や二階建てという構造を変えるためには、多額の費用がかかるだけでなく、改装中に住む住居探しなどの手間もかかります。それだけに、注文住宅を建てる際には今後のことまでしっかりと考えた上で、平屋か二階建てかを選ぶようにしておくと良いでしょう。それにより、長く快適な生活ができる家を建てることができるようになるでしょう。